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歯ぎしり食いしばり!ハッピースマイル歯科クリニック武蔵境 


こんにちは
ハッピースマイル歯科クリニック武蔵境です。
今回は、歯ぎしり・食いしばりについてお話します。
【歯ぎしり・食いしばりとは】
歯ぎしりとは、上下の歯を側方にすり合わせることによってギリギリと音がするもので『グライディング』といいます。
一方食いしばりとは、上下の歯を強く噛み締めるのみで音がしないもので『クレンチング』といいます。
両方が混在するタイプの方もいます。
他にも、上下の歯を繰り返し接触させて、カチカチと音を鳴らす『タッピング』というものもあります。
  
↑グライディング            ↑クレンチング
【歯ぎしり・食いしばりが起こるのは】
歯ぎしりや食いしばりは日中と夜間で性質が変わってきます。
日中に起こるのは、クセによるものが大きいです(覚醒時ブラキシズム)。
したがってその習慣に気づき、意識して改善しようと試みることが可能です。
夜間に起こるのは、意識のコントロールで止めることは困難です(睡眠時ブラキシズム)。
通常、歯の組織(歯根膜)には咬合力を感知するセンサー(圧受容器)が存在し、強い力が加わると
反射的に口が開く開口反射が備わっています。しかし、睡眠中はこの反射機構が抑制されてしまいます。
そのため、日中の咬合力はご自身の体重程度と言われていますが、夜間の食いしばり時には
その2~5倍(体重が60kgの方であれば5倍だと300㎏…)になると言われています。
【歯ぎしり・食いしばりの原因】
歯ぎしり・食いしばりが起こる原因
〈心因性によるもの〉
一番多い原因としてストレスがあげられます。
寝ているときに無意識に食いしばることで、不安や憂うつな気持ちを解消してくれるようです。
〈習慣性によるもの〉
・日頃から瞬発的に食いしばるスポーツ選手などが習慣化する
・就寝時の体位が左右どちらかに偏っている
・頬杖をつく癖がある
・スマホを見る時などに猫背で下を向いてみている
〈骨格やかみ合わせによるもの〉
被せ物のかみ合わせがあっていないと歯ぎしりや食いしばりの原因になります。
他にも、歯並び、嚙みしめぐせ、飲酒、喫煙、遺伝などによるものではないかと考えられています。
夜間の歯ぎしり・食いしばりは眠りが浅くなっているときに起こることが明らかになっています。
【歯ぎしり・食いしばりの影響】
歯ぎしりや食いしばりは歯にはもちろん身体にも影響を及ぼします。
お口の中のトラブルとして、
・歯の摩耗や欠けてしまう
・歯牙破折、ヒビ
・知覚過敏の症状(歯ブラシでしみる、冷たいものがしみるなど)
・噛むと痛い(咬合痛)
・歯肉炎や歯周病
・顎関節症
他にも、
頭痛、肩こりなどお口以外にも影響が出てくる場合もあります。
【歯ぎしり・食いしばりのチェック】
歯ぎしり・食いしばりをしている多くの方は無自覚です。
自分でもチェックできるのでチェックしてみてくださいね。
①歯のすり減り・破折線
歯の先が平らになって形がかわっていませんか?
これは「咬耗」と呼ばれ、かみ合わせが強いことで歯の表面のエナメル質が摩耗することによって起こります。
エナメル質は全身の中でも最も硬い組織です。そのエナメル質がすり減るというのは相当な力が加わっていると考えられます。
また、強い咬合力によって歯に亀裂が入ってしまうこともあります。
亀裂が根の方まで入ってしまい痛みが出た場合、歯肉の中は治療が難しいので、最悪の場合抜くことになることもあります。
 
↑歯のすり減り           ↑破折線
②骨の隆起
お口の内側にボコボコとしたコブのような硬い膨らみはありませんか?
これは、骨隆起です。強い咬合力が加わることによって骨が過剰に発達してしまいます。
 
↑上の骨隆起              ↑下の骨隆起
③歯の根元の欠け・歯肉退縮による知覚過敏
歯の根元が欠けていませんか?これは、くさび状欠損と呼ばれます。
歯に強い力が加わり、根元に負担がかかりエナメル質がバリバリと欠けてしまうことによって起こります。
また、強い力が加わることで歯肉が下がってしまいます。
根の部分はエナメル質ではなく象牙質というもので、神経と繋がっているため刺激に敏感です。
そのため、知覚過敏の症状が出やすくなります。
↑歯の根元の欠け
④歯を支えている組織には歯根膜や歯槽骨があります。
歯根膜は歯と歯槽骨をつなぐ組織で、圧力を感知する役割があります。
歯ぎしりや食いしばりによって歯根膜が炎症を起こす(歯根膜炎)と歯が浮いたような違和感を感じる時に痛みを伴います。
また歯槽骨にも慢性的に強い力が加わり続けると骨が瘦せてしまい、歯がグラついてきます(咬合性外傷)
↑骨が痩せて歯肉が下がり歯がグラつく
⑤起床時の顎の違和感・慢性的な肩こりや頭痛
朝起きたとき顎の関節や筋肉、こめかみに違和感があることはありませんか?
夜間に強い力で噛み締めることによって顎関節や咬筋、側頭筋という閉口筋に負担がかかります。
筋肉への負担は肩こりや頭痛の原因にもなります。また顎関節症を併発する場合があります。
⑥頬粘膜に咬んだ痕がある
起床時に頬の内側の粘膜を咬んでしまっている。あるいは、白っぽい咬んだ痕はありませんか?
この頬粘膜の圧痕も歯ぎしりしている方の特有所見となります。
上記に当てはまる項目はありましたか?
気になる方一度歯科医院に受診して相談してくださいね。
ハッピースマイル歯科クリニック武蔵境
0422-30-5248