慢性剝離性歯肉炎ってなに？ハッピースマイル歯科クリニック武蔵境
こんにちは
ハッピースマイル歯科クリニック武蔵境です。
今回は、ある日を境にお口の中の歯肉が剥がれていく病気
慢性剝離性歯肉炎についてお話しします。
【慢性剥離性歯肉炎とは】
その名前の通リ長期間にわたって歯肉の表面を覆っている
上皮と呼ばれる組織が剥がれ落ちる病気で、
歯肉炎という名称がついたことから、
歯周病の一種であることはお分かりいただけると思いますが、
非常に特殊な歯周病で、治療法も確立されておらず、
慢性剥離性歯肉炎は、40～50代の女性に多く見られます。
男性や若い方には生じにくいです。
【慢性剥離性歯肉炎の原因】
今のところ、
しかし、全身的な原因やお口の中の原因が疑われています。
・全身的な原因
甲状腺疾患や皮膚疾患などのいろいろな病気が背景にあり、
その症状が歯肉に現れたのではないかという考え方もされています
また、
閉経後に起こる方も多いことから、
と考える研究者もいます。
・局所的な原因
歯周病は、歯の表面についている歯垢(プラーク)
ところが、
直接的な引き金となって起こる病気ではない。
それに加え、
アレルギーが関与しているのではないかとも言われています。
通常の歯周病のように、歯周病菌(＝歯垢)
日本歯周病学会では、
【慢性剥離性歯肉炎の症状】
慢性剥離性歯肉炎の症状は、
経過していくこともあります
経過していくこともあります
・歯肉の症状
歯肉の症状としては、小さな水ぶくれが生じ、
それが潰れることで歯肉が剥がれ、
また、歯肉に赤い斑点が生じることもあります。
こうした歯肉の症状は、
・痛みと出血
痛みは、症状によって異なり、
症状が軽度の場合は、歯肉が赤く腫れたり、
痛みを感じることはあまりありません。
病状が進み、小さな水ぶくれを形成するようになると、
触れることでヒリヒリとした軽い痛みが現れます。
歯肉の上皮が剥がれ、‘びらん‘というただれた状態になると、
痛みも強くなり、触れたときに痛みに加え、
この状態になると歯磨きのような強い刺激がなくても容易に出血す
・病気の経過
慢性剥離性歯肉炎の経過はとても長くなる場合が多いです。
しかし、常に症状が一定に保たれるわけではなく、
【慢性剥離性歯肉炎の治療法】
慢性剥離性歯肉炎は、原因がはっきりしないため、
治療はとても難しいのが実情です。
そこで治療の方法は対症療法という、
・プラークコントロール
お口の状態を清潔に保つことは、
そこで大切になるのがプラークコントロールです。
普段の歯磨きなどホームケアを丁寧に行うことや、
痛みが激しい場合は、
・薬物治療
歯肉が感染を起こして腫れている場合は、
また、びらんや潰瘍の症状が強い場合は、
・アレルギー管理
もし、
お口の中から該当する歯科材料を取り除くことも大切です。
このように、
現在、その原因は明らかにされていません。
症状は、軽度の場合は無症状ですが、
治療法は、確立されておらず、対症療法が中心です。
すなわち、プラークコントロールによるお口の清潔化や
抗菌薬や軟膏、うがい薬といった外用薬の処方です。
もし、歯肉に原因不明のただれが認められるようになったら、
早めに歯科医院を受診してください。
ハッピースマイル歯科クリニック武蔵境
0422-30-5248